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2008年5月 4日 (日)

ラーメン屋ボタのラーメン

 ボタ(硬石)と言えば、筑豊に住む者ならすぐに住友忠隈坑のボタ山を連想するが、そもそもボタとは、採炭に伴って排出される炭層に接した資源にならない岩石のコトで、松岩(珪化木)などと共に捨てられるべきものであった。つまり炭鉱から出てくるゴミなのだが、それが積み上げられたものがボタ山(硬山)だ。20年ほど前までは、筑豊のドコにでもあったありふれた景色だったが、炭鉱閉山前後から盛んになった洗い炭事業やシャモット採取、鉱害復旧事業や災害対策、再開発等でそのほとんどが姿を消し、最近ではむしろ近代化遺産として希少な存在に変わりつつある。

Ramenya_bota_01  その住友忠隈坑のボタ山や三菱飯塚坑の巻上機台座から程近い場所にあるラーメン店、「ラーメン屋ボタ」。“なべいち(元石松寿司)”と建物が接し、確か、石松寿司の鮮魚小売店舗(だったかな・・・)から“楽天”というラーメン屋に替わり、その後“美羅”という居酒屋に替わったあと(“美羅”は奥の棟に移転)、昨年秋にオープンした店だ(厨房の奥で“なべいち”の厨房とも繋がっているようで、経営者は一緒か・・・)。
 ボタ山の名を冠した料理には、ボタ山丼(=中華丼)とか、ボタ山ラーメン(=辛子高菜が乗ったものや、マー油の入ったラーメン等、店によって各種ある)というのがあるが、石炭産業全盛の往時を偲ばせる“ボタ山”ならともかく、“ボタ”の名を単体で、しかも屋号に付ける辺りがビミョー・・・と思い、コレまで足を運ぶコトがなかった。過日、同僚のIクンにこの店のことを尋ねられ、いつまでも喰わず嫌いはイカンなと、出先からの帰り、意を決して立ち寄った次第。
 
 溶岩焼き地鶏をボタ山に見立てたボタラーメンにも惹かれたが、初めて訪れた店では、お手前拝見とばかりに、デフォルトをオーダーすることを自らに課しているので、ラーメンとご飯をオーダー。
Ramenya_bota_02  出て来た一杯は、中央に積まれたもやしの上に千切った焼海苔が乗せられ、デフォルトでもボタ山の見立てが感じられる。他には太めに刻まれたきくらげと刻みネギ(白ネギ)、チャーシュー2枚。スープの表面には脂がほとんど浮いておらず、乳化した膜が覆っている。
 まずはスープをひと口。見た目こってりした感があるが、比較的あっさり目。乳化した脂が織りなすコクが感じられた後、醤油ダレの甘みが通り過ぎる食味。ドコかで食べたような味・・・。スープの風味は、良嘉朗に似ているが、タレの味加減や塩加減が違う。
 麺はというと、飯塚エリアではよく見かける、ちょい太目の細麺。細麺ながら、にちっとした食感。きくらげやもやしとの食感の組み合わせが面白い。チャーシューもまずまず。
 ただ、何かが足りない。臭みのない品のイイスープなのだが、何かこう決め手にかける。スパイスで味をごまかしてないのは良いのだが、印象が薄いというのが正直な感想だ。もう1歩で美味いラーメンになりそうなのだが、そのもう1歩がナンなのかが分からない・・・。

 その後、帰りに碓井までたどり着いたところで、ハタと気付いた。博多屋の味に似てるや。そうそう、博多屋の味に近いな。しかし、決め手のもう1歩は、まだ思いつかない(笑)。

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